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2006年 03月 15日

ラパス

c0049109_23564118.jpg5時前にはユースを出たが、まだ辺りは真っ暗で少し緊張しながら空港行バスがでる大通りまで歩いた。珍しく定刻どおりにバスが来て、1時間もしないうちにアルトゥール・メリノ・ベニテス国際空港という長い名前の空港に着いたが、その時でもまだ空は暗いままだった。建物自体は小さかったが、造りはなかなかモダンで少し驚いた。出発掲示板を覗くと、当然だが南米北中米の都市へのフライトがほとんどながら、中にはヨーロッパへの直行便も数便出ているようだったが、日本に乗り入れていない航空会社が多く、それを見ているだけで楽しめた。簡単な出国審査を済ませると、搭乗ゲートの前には予想よりは大きめの飛行機が停まっていた。このランチリ航空ラパス行は途中にチリ北部のイキケとアリカに寄りながら向かう便で、そのため値段が直行便よりは多少安かった。飛び立つ時刻になって、ようやく空が明け始めてきた。

c0049109_23565822.jpg地図で見ればわかるようにサンチアゴイキケはだいぶ離れているが、イキケアリカ300キロほどしか離れていないので、イキケを飛び立つと水平飛行に入るかは入らない前にアリカに着陸を開始した。これは飛行機自体が小さいからできるのであって、ジャンボ機では距離が短すぎると飛べないとどこかで聞いたことがある。アリカからラパスまでのルートはちょうどアンデス山脈を横切る形になり、幸いにも雲もなく晴れ渡ってくれたせいか窓から雄大な景色を眺めることができた。そんな景色を楽しんでいると、いよいよラパスに着陸するとのアナウンスがあった。ラパスは標高3650mにある世界最高所の首都だが、その空港はさらに高い4000mの所にあった。チリと較べると国力の差なのか空港もどこか田舎の雰囲気を残していた。街まではタクシーで行くこととなったが、かなりの下り坂をそれもおばさんが運転する古い車で行くのはなかなかスリリングな体験だった。

このラパスで泊まろうと思っていたのはトキゲストハウスという有名な日本人宿だった。街の中心から少し坂道を上がった場所にあるそれは防犯対策の為か入口もわかりづらくひっそりとしていた。階段を上がると、オーナーの鳥海さんが迎えてくれたが、噂どおり宿の説明をとても丁寧な言葉使いでしてくれるのだが、その間1回たりとも笑わず、さらに渡された一枚の紙にはこの宿での決まりごとというかルールが細かな字でびっしりと書かれていたので緊張した。数台のベッドが並んだ部屋に入ると、すでに何人かの先客がいたが、誰もが快く挨拶をしてくれて雰囲気は良さそうだったので、ここに泊まることにした。ラパスに入って一番恐れていたのは高山病だった。本来なら時間をかけて徐々に高度を上げてくるはずが、ほぼ海抜ゼロのところから飛行機で4000mのところまで来てしまったので、急に動いたりするのは危ないとのことだった。その高山病を防ぐには初日はじっとし、また水を沢山飲んだほうが良いと書いてあった。ただし、まだお金も両替さえしておらず、宿にいても仕方がないので、ゆっくり歩きながら坂道を下って街に出た。

昼時ということもあり、ほとんどの両替所が閉まっていたが、なんとか一軒だけみつけて50$だけ両替し、郵便局で絵葉書を買った後、適当な食堂でサンドウィッチを食べた。朝早く眠くなったので、今度はバスで宿まで戻り昼寝をした。昼寝から目覚めると、もう夕食の時刻だった。夕食は宿代にも含まれていて、その日によって違ったメニュー、それも日本食が提供された。この日は酢豚だったが、数日前までパンとチーズを食べていたので、体がびっくりしないか心配だったが、どうやら無理せずに昼寝などもしたせいか、恐れていた高山病にはならずに、体の具合も良かった。
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by gonburimo | 2006-03-15 23:57 | South America 1998


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