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2006年 03月 13日

サンチアゴ 四日目

c0049109_23312066.jpgサンチアゴのユースは至極便利な場所にあった。一国の首都であるから、サンチアゴ自体はかなりの広さになるであろうが、旅行者が見てまわる場所は他の都市同様に旧市街周辺に集中していて、ユースからその旧市街までは充分歩いていける距離にあった。碁盤の目のようになっているので、ユースから東へ歩いていけば両替をしたアメックスのオフィスにあたり、そのまま進むと大統領府であるモネダ宮殿の前に出る。宮殿は独立広場という芝生のある広場に面しているので、そこに座って時間をつぶすのが日課になっていた。独立広場の横にはカレラホテルという超高級ホテルがあり、そのロビーは一見の価値がある豪華な造りで、用もないのに立ち寄ってトイレを借りるなどと重宝した。宮殿を通り過ぎると歩行者天国のアウマダ通りに出て、旧市街の中心で中央郵便局のあるアルマス広場はこの通りを北に進んだところにあり、その他にも市庁舎カテドラルが面していた。そしてもっと北へ行くと、台所と呼ばれる中央市場チリ・カトリックの総本山であるサント・ドミンゴ聖堂があり、おおよそこの周辺をまわるのに2時間もあれば充分といった感じだった。

この日、次の目的地であるボリビアまでの航空券を買うつもりである旅行代理店を訪ねた。チリからボリビアに入るにはサンチアゴからバスで北に向かい、アリカからボリビアに入る鉄道ルートがあったのだが、その鉄道が水害かなにかで動いていないとの情報があり、その代行のバスも運行されているのかどうかさえわからなかった。すると、ボリビアラパスまでは飛行機で行くしか選択肢はなかった。旅行代理店でラパスまでの値段を聞くと、だいたい200$前後で、その中でも一番安いものが朝早くに飛び立つランチリ航空のものだった。朝早いのは全く苦にならないので、2日後の便を予約した。これで次なる目的地であるボリビアまでの足も確保できたことになり、日程もここまでは順調にこなし、予算の方も思っていたよりは出費を少なくすることができた。

夕食はユースで取ることにした。朝食を提供するユースは多いが、夕食となるとその数は極端に少なくなる。自分が知っている限りでは、確かブリュッセルにあったユースは夕食もさることながら、館内にはバーも併設されていて、ベルギーらしくいろいろな種類のビールを飲むことができた。それ以外だと、ドイツにあるいくつかのユースで夕食をとった記憶はあるが、それがどこだったのか忘れてしまった。夕食後、そこに泊まっていた何人かの旅人と無駄話をしていると、これまででどこのユースが一番良かったかという話に突然なった。思えばこれまでにオフィシャル・アンオフィシャル問わず、かなりの数のユースに泊まってきたのは確かだったが、そう急に問われてもなかなか思いつかなかった。イギリスハワースにあった古い邸宅を改造したユースは、広い部屋に眩しいほどの陽光が入り込み、実に気持ちよかった。ドイツにあるユースはどこも清潔感にあふれていたが、その中でも古城を改造したニュルンベルクのユースは迷路のような館内が面白かった。ワシントンDCのユースもその立地と清潔さではなかなか居心地の良いユースのひとつと言えるだろう。というように、オフィシャルだけでもかなりの数になり、ただ単にドミトリーのある宿や、物価の安い地域などでお世話になった安宿も含めると、本当にこれまで数え切れないほどの宿を転々としてきたことが思い出された。結局、その時もどこか一番良かったという話よりは、ここはこんなところが良かったというような優劣の決められない話で終わってしまった。今思えば、サンチアゴのユースもなかなかの施設だった気がする。
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by gonburimo | 2006-03-13 23:31 | South America 1998


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