Last Decade

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2006年 02月 28日

コンセプシオン

c0049109_2224215.jpg寒かった。そのせいで一度目覚めたが、時計を見るとまだ3時だったので強引にまた眠った。ようやく朝になり、国立公園をあとにした。この日は進路を少し西にとり、車は海を目指して、海外線を北上するルートをとった。見えてきた海は紛れもなく太平洋だった。ただし我々日本人にとって太平洋とは南の方角に広がっているものだが、ちょうど地球の反対側のチリでのそれは北西に向かって広がっていて不思議な気がした。海はかなり波が高くとても泳げるような感じではなかったが、それでもルディは強引に海の中に入っていった。まさに死をも恐れないような凄まじい勢いで海に飛び込んでいったが、しばらくすると、さすがに疲れたのか車に戻ってきた。

特に目指す目的地もあるわけではないので、ひたすらに北上するしかないのだが、さすがに時間も夕方になってくると、どこか泊まる場所を見つけなければならない。ロンリープラネットにも掲載されていないような小さな街が続いていたので情報も全くなかった。しまいには運転しているルディと道案内をしているエルリッヒが喧嘩までし出して、車内は不穏な空気に包まれたりもした。仕方なくある港町で、3人の中では一番スペイン語の単語が操れる自分が適当な人を捕まえて、この辺にキャンプ場がないかと尋ねてみるが、返ってくる返事はどれも頼りなげな情報ばかりで、野宿の可能性が現実を帯びてきた。気が治まらないルディはもう運転しないと子供のようなことを言うので、レンタカーを借りて初めてエルリッヒがハンドルを握った。その運転は性格を反映するように、実に慎重な運転で、後部座席に乗っているこちらも安心して乗ることができた。

海岸線の道から少し内陸の道へ方向転換した。海より森の方が、キャンプ場があるのではという勝手な勘からだったが、これが見事に的中してキャンプ場の看板がしばらく走ると現れたので驚いた。そのキャンプ場は家族経営のような小さなもので、我々以外には泊まっている人はいないようだった。事務所兼住居のような所から女性が出てきて、僕が話す赤子以下のスペイン語に耳を傾けてくれた。本来ならこの得体の知れない外国人を警戒しそうなものだが、彼女はそんな素振りも見せずに値段や設備についてゆっくりと教えてくれた。野宿だけは避けることができたので、ふたりもいつの間にか機嫌が良くなっている。この日も結局食堂には入れなかったが、その代わりに昼間スーパーでスープの素を買っておいた。お湯を沸かしただけだが、暖かいものがあるのとないのでは贅沢度が違った。この日は火もつけることができ、暖を取りながら3人で遅くまで話した。
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by gonburimo | 2006-02-28 22:14 | South America 1998


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