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2006年 02月 26日

パンギプジ

c0049109_23562811.jpg朝から小雨が降っていた。しかし夜にはわからなかった湖の全体像が少なからず見えた。どうやらジャンキウエ湖という名で、晴れていれば反対側にオソルノ山が見えるはずだった。朝食はパン・サラミ・チーズというゲルマン民族にとってはこれ以上望むべくもない朝食メニューであったが、日本人には寂しかった。そんな中を車は湖に沿って走り出し、ペトロウエの滝を目指した。大きな看板もないので見落としがちな入口だったが、駐車場から森の中を歩いていくと、落差は低いがなかなか雄大な光景があらわれた。朝早い時間のためか、観光客は数人で静かさが贅沢に感じられた。先を目指して車を走らせていると、ありがたいことに空が晴れてきた。ようやくチリ富士とよばれるオソルノ山を拝むことができたが、その名の通り、頂には万年雪を抱えていて、富士山のようだった。

c0049109_23564272.jpg昼頃にロス・ラゴスという小さな村に着いた。ここで今後の食料を買い足そうということになったが、村の規模同様に小さなスーパーはシエスタに入る直前で、あやうく昼食を買いそびれるところだった。無事に調達を終えると、国立公園内にあるリニフエ湖で昼食を取ろうということになった。このリニエフ湖が本当に美しい場所で、青い空、緑の湖、そして遠くに雪を頂いた山々があって、水温は低かったものの、水着に着替えて泳いでいると、最高に気持ちが良かった。チリは南北に伸びる長細い地形をしているが、首都のサンチアゴを境にして北側は砂漠地帯、そして南側は湖水地帯が広がっていることで有名だったが、日本のガイドブックに詳しく載っているのは北側ばかりで、南側についてはほとんど掲載されていなかった。それもそのはずで、この周辺は車でなければ訪れることができないような場所が多く、海外を車で周遊するという習慣があまりない日本人には紹介されることがないのも当然といえた。しかし、一緒に旅しているのは旅のスペシャリストであるドイツ人である。昨日まで感じていた不安はすっかり吹き飛んで、彼らと出会ったのを幸運と思わずにいられなかった。

湖での時間を堪能した後、また別の場所にある湖を目指した。ロンリープラネットのすごいところは、あらゆる旅のスタイルにも適応する情報が掲載されていることであり、それは車で旅する人にとっても有用な情報が豊富で、この日はそこに掲載されていたあるパンギブジ湖畔にあった小さなキャンプ場で一夜を過ごすことにした。屋外にあったシャワーを浴びて戻ると、ルディが火をおこし始めていた。2月でも緯度が低いためか、夜になるとかなり冷え込むので、暖を取るにはありがたかった。コーヒーとまたしてもパンとサラミにチーズという組み合わせの夕食だったが、見上げれば満天の星空が広がっていて、これ以上の贅沢はないような錯覚に陥った。いやそれは錯覚ではなく、今思えば間違いなく贅沢な時間だった。
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by gonburimo | 2006-02-26 23:31 | South America 1998


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