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Last Decade

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2006年 02月 09日

リオデジャネイロ-フォス・ド・イグアス

リオデジャネイロ-フォス・ド・イグアス_c0049109_22503978.jpg街の外れにある長距離バスターミナルまではローカルバスで行くしかない。ただ人の少ない時間の利用は気をつけた方が良いと書いてあったので宿の主人に確認すると、全く問題ないという。荷物を持っていても全く大丈夫だというので、それを信じてバス停で待っていると、すぐにバスターミナル行のバスがやってきた。セントロコパカバーナ海岸 も確かに危ないのかもしれないが、よほど人気のない場所や危ない所に行かない限り、犯罪に巻き込まれるようなことはなく、それはこのバスでも言えることで、どうも警戒し過ぎたかなと思うこともあった。バスターミナルは古いながらも巨大な建物で、列車網が発達していないブラジルではバスでの長距離移動が主流であるせいか、人もバスの数も多く熱気があった。少し早く着いてしまったが、ターミナル内にはだいたい旅に必要となる店は揃っていて時間つぶしはできた。出発時刻近くになって、バスに乗り込むことができたが、このバスが予想以上に豪華というか、今まで乗ってきたバスどれよりも快適そうなものだった。

はっきりいって、ほとんど相場もわからぬままに旅行会社でお願いしたチケットだったが、確かにいい値段ではあった。それもそのはず、おそらく一番良いクラスのバスのチケットだったようで、広々としたシートがほぼ水平に倒れてくれ、隣に座る乗客もいないので、ほぼ2席の水平シートを独占できるのだった。車内の温度設定も、これがアジアならとことん凍えるぐらいの冷房をかけそうなところ、ちょうど良い気温で寒い人用には毛布まで支給されるほどで、運転手の好みがもろに反映するうるさいBGMも全くなかった。車体が高いこともあり、窓から見える景色も良かったので、これなら22時間かかっても文句のひとつも出ない完璧なバス旅行だった。リオデジャネイロサンパウロを結ぶ幹線道路はほとんどが自動車専用の高速道路で、快調にバスは飛ばしていった。広大なブラジルの土地には様々な地形があるのだろうが、この2都市間は比較的平野が多く、景色も単調で眠くなってきた。途中にダイナーのようなところで昼食休憩が取られた。食堂はセルフサービス式でいくつかの料理が並んでいたが、料金はそれぞれの料理についているのではなく、カウンターの最後にあるレジで何を取ったのかではなく、その全ての重量で料金が決まるシステムになっていた。こういう時、日本人は何をとれば一番お得かなどとけち臭いことを考えてしまいがちだが、ブラジル人にはそんな気もないらしく、好きなものを好きなだけ取っているようだった。値段はわからなかったが、食べたいものを食べようと取ってレジで料金を見ると、本当にこの値段かと思えるほど安かった。ここまで安いとせこい考えも失せるのがわかった。値段のわりに味も悪くなく、バスも快適でここまで順調すぎるのがかえって怖いぐらいだった。

夕方、バスはサンパウロに到着した。さすがにブラジル一の大都会だけあって、街の規模はリオをはるかに凌ぐほどだった。そんなサンパウロを通過したのは、大きいけれどもこれといって見所がないからだった。南米一日本人街 はあったが、日本を離れてまだ数日しか経っておらず、特に日本が恋しいということもなかった。またサンパウロは広すぎて、どこをどうまわったら良いのかわからなかったのも正直なところだ。サンパウロにて乗客が乗り込んできたので、ふたつの席を使う特権は剥奪されてしまったが、それでもひとり分の水平シートで十分だった。夕食も同じくセルフサービスの食堂だったが、味は昼間に寄った所の方が美味しく少し残念だった。夜行で一晩走れば、朝にはイグアスの滝 観光の拠点となるフォス・ド・イグアスに到着する。

by gonburimo | 2006-02-09 22:51 | South America 1998


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