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Last Decade

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2005年 05月 24日

デンバー

ここまでは平野部をひたすら走ってきたが、デンバーに近づくにつれて高く切り立った断崖の間を貫くハイウェイを走るようになってきた。これがロッキー山脈 だろうか。さすがに走る車もかなり多くなってきた。ただ予定の到着時刻をすでに大幅に過ぎている。いよいよ覚悟を決めなければと思っていると、突然視界がパッと開けて、前方彼方に光りまばゆい夜景が見えてきた。規模で見ればSFLAの方が大きいだろうが、今日通ってきた町や村から較べると、都会も都会、デンバーは大都会に違いなかった。

光り輝く中心地の高層ビル群とは対照的に、少し離れたバスターミナル周辺は薄暗かった。とりあえずは宿に電話して、電話で空を確認した。ベッドは大丈夫だとの返事だったので、もう一度、ターミナルから宿までの道を確認した後、ついに意を決して外に出た。電灯以外には明かりのついていない道路には人影が全くなかった。知らず知らずのうちに向かう足は小走りになっていた。ワンブロックがこんなにも長いとは、早く着いてくれと自分に言い聞かせた。途中、人がひとりだけ歩いていたが、一目散に通り過ぎた。なんとか宿の前にたどり着いた。ベルを押すと、優しいそうなお爺さんが出てきて迎えてくれた。

朝、起きるとシャワーを浴びてから朝食を取った。この宿のオーナーであるお爺さんがいろいろと世話を焼いてくれてありがたかった。ソルトレイクシティに劣らず、デンバーもまた寒かった。そして、同じく碁盤の目のようになって道が東西南北に走っているが、南北の道は順番に数字が振ってあるだけなのでわかりやすかった。その中でも無料のバスが走っている16thストリート がメインになる。両側には様々な店舗が軒を連ねていたが、あまりの寒さに外にいられる時間は限られていた。

することがなくなったので宿に戻った。ニューオーリンズ行のフライトまではまだ数日ある。何かしなくてはと考えていると、オーナーがスキー に行ったらどうだいと提案してくれた。まさかスキー をする予定など考えていなかったので、準備を全くしていないというと、現地の宿で貸してくれるから問題ないという。他に選択肢もないのでそれならばと行ってみることにした。オーナーが紹介してくれた場所はグレンウッドスプリングという所だった。わざわざそこにあるユースに予約の電話まで入れてくれた。あとはバスターミナルで予約をすればよかった。思いがけない形で、憧れの海外スキー が体験できることになった。

by gonburimo | 2005-05-24 22:20 | North America 1996


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